施術方法について
当院が活用する施術方法の主なものは「脈診流経絡調整療法」、「宮脇奇経療法」、「古野式経絡骨盤調整療法」の3つです。また、この療法以外に「経筋」、「子午」、「刺絡」という療法を適宜使います。
東洋医学の「望聞問切」(ぼうぶんもんせつ)で身体の状態をとらえ、はりとお灸で症状の軽減、消失をする施術方法です。
- 「望」しんは、身身体や顔色を見ます。
- 「聞」しんは、声を聴き、匂いを嗅いで異常な変化がないか確認します。
- 「問」しんは、患者様が苦痛に感じていること、1日のすごし方などを会話しながら聴きとります。
- 「切」しんは、お腹や肩に触れ、手首の脈をみてお身体の状態を感じ取ります。
ツボに”はり”をすると脈の状態が変化します。ゆっくりうつ、尖りがなくなり丸みがでる、弾力が感じられる、艶がでるなどと良い変化が起こり全身の血流が変化します。
脈をみて判断し、はり操作をするには技術が必要なため、私は(一社)日本はり医学会の研修会に参加し続け、技術の向上に努めています。
この脈の変化を確認することで患者様の身体の変化を知ることができ、症状が良くなっていくのかを予測することができます。ツボに触れる”はり”で身体の全身調整ができ、また今後どのように症状が良くなっていくか知ることができる方法が「脈診流経絡調整療法」です。
また、安産のため、お産後の女性のお身体を”はり”と”お灸”で整えるため、安産灸ネットワークに参加し、産科の知識を修得し続けています。
東洋医学では「身体は五臓六腑により保たれている」と考えられています。この五臓六腑のバランスがいい具合に調整され健康が保たれますが、そのバランスが乱れると脈やお腹にその乱れが現れます。
五臓六腑のバランスをいい具合に調整し健康を保つために、生命エネルギーである”気”と”血”が『経絡』という身体内部の見えない道を滞りなく循環していることが必要です。身体には目に見えない”気”が流れ、目に見える”血”は血液やリンパ液などとして循環し、身体を保っています。
ところが、私たちの暮らしは身体の内外いろいろなものから影響を受けます。そうすると”気血”の流れがスムーズでなくなり、五臓六腑にうまく”気”や”血”が行き渡らない状態になります。エネルギーが足りない臓腑と、エネルギーが過剰な状態の臓腑が存在し、臓腑間のアンバランスが生じます。
私が活用する「脈診流経絡調整療法」は、その臓腑間に生じている偏りを平らにし、スムーズに”気”と”血”が流れるように調整します。エネルギーが足りない臓腑には補い、エネルギーが過剰な臓腑からは過剰分を取り去ります。それを”はり”と”お灸”で行います。その結果、”気血”がスムーズに全身を流れ、五臓六腑に偏りなくエネルギーが満ちるため、不快な症状が消失します。
はり施術
「はり施術」は、”はり”という細い金属を用い、身体の微弱な電気の流れを変化させます。「はり施術」で身体の生命エネルギー(気)を動かし、灸施術で(血)の流れを変化させます。それが「はり灸施術」の特徴です。あなたが持つ治癒力が100%働き、ご自分の力で症状が軽減する方法です。「はり灸施術」で良くなったという時は、あなたの治癒力が働き、症状を改善したのです。
体の治癒力が100%働くためには、あなたにとって最適なツボに”はり”をすることが必要です。ツボは目に見えず、現在の科学ではまだ解明されていませんが、どのツボに”はり”をすればいいのかは過去2千年以上の歴史の積み重ねがあり、経験的にわかっています。
鍼灸師は、あなたに最適なツボを選んで”はり”をします。その結果、あなたの身体は治癒力が100%働く、”気血”の流れが良い身体に変化していき、不快な症状が消失します。
お灸施術
当院では「お灸」も使用します。心地よい熱刺激により、筋肉と気持ちの緊張がほどけるのは「お灸」の特徴の一つです。また、”もぐさ”の香りにより、気持ちを癒すアロマ効果もあります。
さらに”もぐさ”を皮膚上に置き、燃焼させることにより、白血球が集まり免疫力が発揮されることも明らかになっているそうです。生理痛などの痛みに「お灸」、「温灸」を使い、”血”の流れをスムーズにし、痛み消失をみることはよくあります。
当院の『はり灸施術』
「望聞問切」(ぼうぶんもんせつ)で身体の状態をとらえ、「はり」と「お灸」で症状が軽減、消失する身体に変化させていくのが当院の『はり灸施術』です。
あなたも2千年以上の歴史ある「はり」と「お灸」、この医療技術をうまく利用し、お元気で活躍されますように。
ご予約、お待ちしています。
院長 田辺真理